ケシ(ソムニフェルム種)は医薬品原料として、重要な薬用植物です。インドから小アジアにかけての西アジア原産とされる1年草で、高さ100~150cmになります。全体に帯白緑色を呈し、ほとんど無毛。葉は大きな長楕円形で、縁はギザギザになっていて、葉の付け根は茎を抱いています。5~6月に直径10cmほどの大きな花を開き、花弁は通常4枚で、白色、赤色、紫色などがあります。また、ヨーロッパで品種改良されたケシの園芸品種には、花の色がより鮮やかなものや、八重咲きなど様々な品種があります。これらのケシと(2)のアツミゲシは、麻薬の原料となるモルヒネを含有しているため、日本ではあへん法により栽培等が禁止されています。