人は機関車みたいだ。 最後まで燃料を焚き続けなければならない。 燃料は皆それぞれだ。 石炭であったり、ガソリンだったり、薪だったり、 夢だったり、恨みだったり、幸せな日々だったり。 燃料がなくなったときに、止まる。 だからなくなる前に燃料を補給し続けなければならない。 機関車はレールの上を走る。 レールも人それぞれ。 あらかじめ敷かれたレールを事故がないよう用心しながら走るもの、 いくつかの分岐点で迷いながら選択して走ってきたもの、 先が見えないほど長く続いているレール、 3mくらい先までしかないレール。 さしづめ自分は、 その都度目の前にレールを置きながらなんとか今まで走ってきた、 というところか。 学生時代は、研究所だ。 そこでいろんな機関車が作られる。 とにかく速いの、遅いけど馬力あるの、 遠くまで見通せるの、目の前しか見えないの、 なんかの拍子で後ろしか見えなくなっちゃったの、 地