10年後、30年後、50年後…。世界はどうなっているのだろうか、どのようなモノに囲まれて生活しているか。想像もつかない。そもそも、来年の日本の景気すらわからない。スマートフォンなど、便利なグッズはたくさんあるけれど、幸福度は下がっていたりもする。 何が流行って、どのような新しいモノが定着するのかという予測をすることは難しい。未来はどうなるのか。統計学を駆使すれば予測はできるとも言われているが、本当に未来が分かるのだろうか。 そういった未来予測も気になるところだが、それよりも、もっと深く科学の本質を見つめ、もっと大事な問いについて、プログラマー・投資家であり、書評家としても知られる小飼弾氏と、統計学の著作も多い数学者の神永正博氏が理系講義を繰り広げるのが、本書『未来予測を嗤え!』(神永正博・小飼弾/著、KADOKAWA/刊)だ。科学からコンピュータ、経済、教育まで広範囲にわたる先端の知見から