JR東海道線の車掌が7月、高圧電流が流れる架線に絡まったビニールを素手で取り除いていたことがわかった。車掌は、携帯電話のカメラで「撮って」という指示を、「(ビニールを)取って」と聞き間違えたという。感電する危険があっただけに、同社は分かりやすい指示を出すように改めた。 JR東海によると、7月22日、東海道線(愛知県)の安城―西岡崎間を走行中の電車の運転士が架線に長さ約5メートルのビニールが絡まっているのを発見。手前で停車し、車掌は無線で運転指令に報告した。 指令は「写メ(写メール)で撮って送ってくれますか」と指示。車掌は「取り除け」と聞き間違え、車両から降りて、垂れ下がったビニールをつかんで取り除いた。架線には1500ボルトの電流が流れており、本来は電流を切った上で、専門の作業員が絶縁の手袋を使用して取り除く決まりになっているという。 同社は、無線での指示を「撮影して」と改めるなど再