感染爆発を防ぐなら、ネットワーク理論で示されるようにハブを抑えることが有効である。また感染が重症になるのは、子供ではなく高齢者や持病のある人だそうだ。そしてオープンエアでは感染しづらく、閉鎖空間での濃厚接触が主要な感染経路となる。 以上を考えると、小学校の閉鎖は優先順位は低い。児童の行動範囲をGPSで追った分析があるが、ほとんど校区内に限られていた。そして、もし児童が感染したにしても、症状は重篤にはならない。教師たちを除けば感染範囲も校区に限られる。したがって児童間の感染については、感染が分かった段階で、その学校を閉鎖すれば十分であることが分かる。 優先させるべきは、高齢者間の感染を拡大するハブを抑えることだ。その意味で例のクルーズ船は、ハブで高齢者も多く閉鎖空間と最も抑えるべきポイントだった。一般の高齢者の生活時間を調査した資料によれば、活動が閉鎖空間でなされる参加者多数の活動で、趣味・