最近、ひとつ気がついたことがありました。日本仏教にはいろんな宗派がありますが、浄土真宗が他の宗派と比べてとても異質だということです。教義の話ではありません。確かに、教義にも特徴がありますが、今日はその異質性を「ブランド戦略」の視点から考えてみます。 一般に、神社仏閣といえば「ご利益」を期待して参拝される方も多いと思います。こちらの神社は安産にいいらしいとか、あちらのお寺は商売繁盛に効き目があるとか。お寺としても、「うちのお寺の薬師如来様は昔から特に目の病気に効き目がありますよ」などと、他寺と上手に差別化を図って参拝者を集めようとすることがよくあります。 しかしこれ、どこかおかしくありませんか?「仏に参拝したら本当に現世利益が得られるか?」なんて野暮なことは言いません。今日はひとまずそこは置いておきます。今、問題にしてみたいのは、たとえば「薬師如来にお参りすれば病気の治癒に効き目がある」と仮
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