自殺を止めるのは容易ではありません。 「絶対死んではいけない」と止める理由が 曖昧模糊としているからです。 「生きていればそのうち何かいいことあるよ。」 「生き続けることに意味があるんだよ。」 「せっかくのたった一回きりの命なんだから、大切に。」 etc・・ これらの、私たちが用意した答えは力になりません。 自殺に至るまでに何度も自問自答して それらの問いは本人がもうすでに出し尽くしており、 そのいずれもが本人を納得させなかったのですから。 「あなたが死んだら私が悲しい」 と言い続けるのがいい、と心理学の本などによく紹介されています。 確かにこれは自殺する人の心を揺さぶるかもしれませんが、 問題はそう言い続けることのモチベーションが 止める側にあるか、ということです。 教師は生徒に昼も夜も、夜中でも、 プライベート返上で 「あなたが死んだら私が悲しい」 と心から言い続けられるでしょうか。