「学術書」なのに、売れに売れまくっている本がある。『婚活戦略――商品化する男女と市場の力学』(中央経済社)。東京都立大学経済経営学部准教授・高橋勅徳さん(47歳)が、自身の婚活体験を赤裸々に語っている点が話題を呼んでいる。 有名大准教授で、年収「1000万円以上」とのこと。スペック的には勝ち組といっていいはずだが、それでもぶち当たった「現実」。自ら婚活市場に挑み、そして撤退した高橋さんに、その体験から見えてきたものを語ってもらった。(取材・文:箕輪 健伸) 高スペックのはずなのに……。 高橋さんの婚活を象徴するエピソードがこれだ。 婚活パーティで出会った一回り年下の女性と「一緒に沖縄旅行に行くためのスケジュール調整や、宿泊するホテル選び程度には、打ち解けた関係になっていた」という高橋さん。 ところが、旅行の前に関係をはっきりさせておこうと、結婚を前提とした交際を申し込むと答えは驚愕の「NO
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