ゴメン寝、苦しくないのか? 8年前の話 愛猫だったおむすびが、猫エイズを発症した時のこと。 おむすびは痩せて毛並みも悪くなり、日に日に具合が悪くなっていった。 私は悲しくて、ひとりになればいつも泣いていた。 おむすびのことで意見の食い違いから 三太と口論したあと、私はひとりでキッチンで泣いた。 あんまり泣いたので 鼻が詰まってしまい、口で息を吸い込もうとした瞬間、突然呼吸ができなくなった。 息を吸うことも吐くこともできない。 喉が完全に塞がっていた。 目の前が真っ暗になって、シンクにつかまりそのまましゃがみこんだ。 このまま死ぬのかもしれない、とマジで思った。 これほど死を近くに感じた瞬間はなかった。 それから何秒経ったか(とても長く思えたが)、塞がった喉に隙間があいてきて、ほんの少しだけ空気が吸えた。 気道はまだ細いストローくらいしか開いてない感じで、空気を吸うたび喉がきゅうきゅうと音を