4月18 國分功一郎『近代政治哲学』(ちくま新書) 7点 カテゴリ:政治・経済7点 社会契約論を中心とした近代政治哲学を読み直し、そこに現在の民主主義の問題点の原点や突破口を探ろうという試み。 構成としてはボーダン、ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントを順にとり上げていくスタイルなので教科書的に見えますが、小平の都道建設問題に積極的に関わった著者の問題意識が色濃く反映されています。 スタイルや問題意識は同じちくま新書の重田園江『社会契約論』に近いものがあると思います。 目次は以下の通り。 第1章 近代政治哲学の原点―封建国家、ジャン・ボダン 第2章 近代政治哲学の夜明け―ホッブズ 第3章 近代政治哲学の先鋭化―スピノザ 第4章 近代政治哲学の建前―ジョン・ロック 第5章 近代政治哲学の完成―ジャン=ジャック・ルソー 第6章 近代政治哲学への批判―ヒューム 第7章 近代政治哲