2015年8月18日のブックマーク (2件)

  • 三つの寂しさと向き合う(平田オリザ)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    金子光晴の『寂しさの歌』の中に次のような一節があります。 遂にこの寂しい精神のうぶすなたちが、戦争をもってきたんだ。 君達のせゐじゃない。僕のせゐでは勿論ない。みんな寂しさがなせるわざなんだ。 寂しさが銃をかつがせ、寂しさの釣出しにあって、旗のなびく方へ、 母やをふりすててまで出発したのだ。 かざり職人も、洗濯屋も、手代たちも、学生も、 風にそよぐ民くさになって。 誰も彼も、区別はない。死ねばいゝと教へられたのだ。 ちんぴらで、小心で、好人物な人人は、「天皇」の名で、目先まっくらになって、腕白のようによろこびさわいで出ていった。 そしてこの長い詩は、以下のような一節で終わります。 僕、僕がいま、ほんたうに寂しがっている寂しさは、 この零落の方向とは反対に、 ひとりふみとゞまって、寂しさの根元をがつきとつきとめようとして、世界といっしょに歩いてゐるたった一人の意欲も僕のまわりに感じられない

    三つの寂しさと向き合う(平田オリザ)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
    kotobukitaisha
    kotobukitaisha 2015/08/18
    これからの日本に必要なのは「脱成長」ではなくて、「脱高度成長期型(途上国型)成長」だと思う。労働集約型ではなく付加価値型のビジネスを国全体でやること。
  • 「さまよえる民主主義」から脱却するために(椿昇)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    2014年4月に90歳で他界した私の父は、大阪船場の商家の末っ子として生まれました。尋常小学校を卒業して、しばらくテーラーの丁稚奉公をしたあと、傾いた旅館業に見切りをつけて満州に渡ります。全満州2000人の受験戦争を勝ち抜いてハルビン鉄道学院に入学したものの、関東軍が戦争に突入。チチハルやマンチュリーなど極寒の地で電線を敷設する作業をしていたようでしたが、あっという間に戦況は暗転。ロシア軍の参戦もあって、命からがらの逃避行が始まったそうです。同僚と敗走する関東軍の料倉庫から米を盗んで飢えを凌ぎ、ロシア軍が占領した街の下水に首まで浸かりながら潜伏。飛行機を奪ってなんとかコロ島の引き揚げ者に紛れ込んで帰国した後、つてを頼って国鉄に再就職を果たし、新幹線の車掌をしながら比較的静かな余生を送りました。 Photo by 南満洲鉄道株式会社 今も存命する母は、宮崎県の延岡高等女学校で優秀な学生リー

    「さまよえる民主主義」から脱却するために(椿昇)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
    kotobukitaisha
    kotobukitaisha 2015/08/18
    「教師の指導を愚直に信じる生徒」を生むような教育が、「ネットに書いてあることを愚直に信じるネトウヨ」を生む素地の一端であると思う。自分で批判的に考えるって日本の教育制度に欠けている部分だよね。