以下の内容は、平成17年から19年までの3年間、科学研究費補助金を受けて行われた 「16世紀以降の日本と東アジアのキリシタン文学と その影響度をめぐる総合的比較研究」 の研究成果をまとめた報告書の一部を編集したものです。 目 次 1 研究の目的 2−1 研究経緯の概要・調査編 2−2 研究経緯の概要・国際会議編 3 総括的展望 研究の目的と経緯及び総括的展望 1 研究の目的 本研究は「16世紀以降の日本と東アジアのキリシタン文学とその影響度をめぐる総合的比較研究」と題して三年間実施したものである。当初の目的は以下の通りであった。 @ 日本・東アジアをめぐるキリシタン文学とその影響度を示す資料群の範疇の確定 A 上記対象の総合的な資料調査収集による実体把握 B 上記にもとづく総合目録のデータベース化と資料集の公刊、国際会議の開催による 成果の公開 近年注目される日本と東アジ