■幸福度問題再び − 内田樹氏の文章を読み込んでみる 前回のエントリーで書いた国際競争力やGDPより『幸福度』を上げることを考えるべきだと思う - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る、『幸福度』について、もう少し補足しておきたい。 前回は、幸福度と国際競争力やGDPとはリンクしないようだと書いたのだが、内田樹氏の近著『こんな日本でよかったね 構造主義的日本論』*1やブログを拝見すると、金銭が社会の唯一の価値軸となっている日本の現状(惨状)について、かなり徹底した議論が展開されている。その内田氏の主張を読み込むことで、私の論点の精度を上げていけるのではないかと感じた。内田氏の文章には、私から見るとしばし大胆な主張も多く、場合によっては誤解を招くことになりはしないか、と心配になってしまうこともある。だが、十分注意して読めば、実際にはしっかりと地に足のついた思想をベースとした非常に重要な