音楽エッセイへ戻る 20世紀以降の音楽 20世紀以降のいわゆるクラシック音楽(なぜか現代曲という)というのはさっぱりわからない。私がついていけるのはせいぜいストラビンスキーあたりまでである。 現代曲がなぜわからないかというと、まずメロディーがはっきりしない、ということ。さらに和声がないも同然、ということ。 そもそも音楽というものは、メロディーがあってハーモニーがあってというのが19世紀までの音楽では当たり前のことであった。ところが20世紀に入るとそれまでの音楽では当たり前のことであったメロディーやハーモニーが消えてしまった。残ったのはリズムのみである。それもきわめて複雑化したもの。 このように現代音楽はメロディーがないから鼻歌で歌うこともできないし、ハーモニーの美しさもない。ただいろいろな楽器が無秩序に鳴っているだけに聴こえる。だから現代曲を聴いていてもどこがよいのかさっぱりわからない。な