パスカル
あなたは小学校の理科の時間に、「パスカルの原理」というのを習ったことがあるのではないでしょうか。液体の圧力を利用すると、小さな人間の力でも大きな象を押し上げることさえできるという理論です。 今日は物理の話ではなく、信仰に関わる話として、今から約350年前のフランスに生きていた科学者パスカルが記した、｢パンセ｣という本を紹介したいと思います。そこに記された最も有名な言葉は、「人間は考える葦である｣というものですが、その意味はしばしば誤解されて伝わっているように思います。パスカルは、実際には、次のように言っています。 「人間はひとくきの葦に過ぎない。自然の中で最も弱いものである。だがそれは考える葦である。彼を押しつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも彼を殺すには十分である。だがたとい宇宙が彼を押しつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。なぜなら、彼は自分が死ぬ
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