JINSEI STORIES 滞仏日記「気楽に買って帰れる、僕が選んだパリ土産」 Posted on 2019/05/16 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、また東京出張が近づいてきた。で、仕事で博多にいくので、ついでに、母の日には何もしてやれなかったから母さんにお土産を持っていくことにした。母さんが喜ぶ、パリのいろいろを今回は持っていこうと思った。高級品ばかりじゃなく、スーパーとかで買えるものなんかをたんまりと。でも、日本では珍しいものがいい。そういえば、最近必ず買って帰るものがある。ジャック・ジュナンのパット・ド・フルイ(フルーツゼリー)だ。これが濃厚で、美味しいのである。歯に優しく噛みやすいので、この6月で84才になる母さんにちょうどいいおやつになる。彼女は自宅で刺繍教室をやっているので、生徒さんたちにも分けられるものを、と思って、これにした。 ジャック・ジュナンはパット・ド・フルイだ