Summary 1.店に対して高飛車な客の鬱陶しさ 2.記号化出来ないところにこそ、ご機嫌がある 3.自分が気にいらない店に入らない術をどう身につける? いきなりだが、「おいしいものしか食べたくない」というスタンスでは、ご機嫌に生きていくことができないのではないかと思う。 ときに世のグルメたちに対して「鬱陶しいな」と思うのは、いつも店に対して怒っているみたいな感じのするところで、出てきた刺身のマグロや鯛はどこ産であるとかを問いただしたり、抜栓されたワインを顔をしかめ気味にテイスティングして、「よかろう」と頷く高飛車な態度だ。 服や靴のブランド談義は内輪でいくらやってもらってもいいが、結局のところ「ダサい人間はアルマーニを着てもエルメスを持っても何をしてもダサい」というところに最後は収斂する。 センスも着こなしも良い人は、あんまりブランドすなわち記号を重視しない傾向にある。 食べたり飲んだり