「させていただく」には僕もかなりの――解釈上の――こだわりを持っています。高校古文を15歳で習い始め、以後、品詞分解と敬語には現代日本の共通語と、できれば平安以前の古語とを架橋したいと思って、日本におそらく1人しかいない「品詞分解士」を自称して参りました。苦手な食べ物は橋口幸生と齋藤孝です。よろしくお願いします。さて。 news.yahoo.co.jp椎名美智先生のさすがというべき抑制的な視点です。僕は今回、椎名説に異を唱えるのではありません。タイトルに書きましたように「させていただく」から「敬語の衣」をいったん取り払い(敬語は衣=非敬意表現に天ぷらか天女かは知りませんがコロモをまとわせたものです)、再び衣の材料を順にまぶすようにして、タテとヨコの位置関係で表現しなおしてみようという発想、アプローチです。字にすると長くなりますが絵柄は簡単です。順にいきます。 する・させる 「する」の基本構