背骨を支える土台である骨盤は、背骨の一番下に付属する「仙骨」と、その周囲を囲む「寛骨」の大きく2つに分かれます。そしてこの二つの骨の継ぎ目の部分に当たるのが仙腸関節です。 関節といってもほとんど動くことがなく、一見すると重要な働きを担っているとは思えない箇所です。しかしこの仙腸関節の不具合こそが、腰痛の根本的な原因の一つであり、その矯正が腰痛治療のポイントなのではないかとする考え方があります。 ここでは腰痛と仙腸関節との関連について解説します。 仙腸関節は骨盤の「仙骨」と「寛骨」の間の関節です。関節といっても継ぎ目のようなもので、3~5ミリの隙間しかあいておらず、靭帯によって強く結び付けられているためほとんど動きません。 ですが、骨盤自体は頭や背骨を下から支える土台であり、また足腰を動かす基軸となる重要な部分です。そのため骨盤がゆがんだり、水平な骨盤が加齢にともなって前に傾いたりすると、背