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「お前、ブログやってるだろ」 というLINEを受け取ったとき、僕の意識は時空の彼方へ飛んだ。 中学1年生のとき。 僕は同じクラスにいた「ハルカちゃん」という女の子が好きだった。 恋愛漫画の主人公のように、目が合うだけで トクン・・・ と胸が鳴った。 2学期の終わりに先生が席替えすると言った。 周りの生徒が「後ろの席になりますように」と騒いでいたのを横目に、僕はただひたすらに、 ハルカの隣になれますように と祈った。 机に突っ伏して、何度も何度も心の中で念じた。 ハルカと隣の席になれますように。 ハルカと隣の席になれますように。 ハルカと隣の席になれますように。 3回神に祈って顔を上げたとき、ポンと肩を叩かれた。 「なるほどね」 後ろの席にいた宍戸という男は、Amazonのダンボールのように口角を上げ、笑った。 願いは意図せず口から漏れ、宍戸に筒抜けになっていたのだ。 中学1年生にとって、「
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