生活や行動をデジタルデータで記録する「ライフログ」を始める人が増えている。スマートフォンとクラウドで拡大が見込まれているが、そのキーとなるのはログをするアプリだけでなく、位置情報などその周辺環境の充実だ。 ライフログに使用するアプリは無料のものが大半で、サービスで課金する事業者もまだ少ないため、本格的な市場形成はこれからだ。 矢野経済研究所では、消費者から取得したライフログを使ってその消費者にサービスを提供する「個別提供型」と、ライフログプラットフォーム事業者が消費者から取得したライフログを第三者の事業者に提供する「外部提供型」の、2形態の事業者の売上高を合算して市場を予測。2011年度は前年度比303%の10億6000万円を見込む。 また、スタートアップの市場だからこそ、今後は分析・解析できるデータの充実による価値の向上、アプリなどの開発環境の整備、参入企業の増加などが期待される。同研究