「おもちゃをあげるからおいで」。甘い言葉やうそで子どもを惑わす、こんな声掛けが七月から県の新条例で規制される。旧今市市で二〇〇五年に起きた女児連れ去り事件などが背景にあるが、条例案の審議過程では「必要な声掛けも萎縮する」などの反対意見もあった。児童ポルノの所持も厳しくなる。どう運用されるか注目される。(内田淳二) 条例は一日施行の「子どもを犯罪の被害から守る条例」。同様の条例は奈良、京都、大阪にあるが、首都圏では初めて。対象となる「子ども」は十三歳未満で、次の三点に網を掛ける。(1)声掛けで不安を与える行為(2)言い掛かりやつきまといなどの威圧行為(3)児童ポルノの所持(漫画やアニメは除く)