師弟コンビを組んで約1年半。感覚派を自任し、細かいことを言われるのを嫌がる桐生の性格を熟知していたからこそ、逆転の発想が生まれた。「基本的には桐生がやりたいように練習させました。アイツがハンドルを握る。その上で僕が補助ブレーキの付いている助手席に座り、そこを曲がった方がいいんじゃないか、といった感じでアドバイスを送る。こうしたスタンスは、今も続いています」 そして迎えた、リオデジャネイロ五輪が行われた2016年。桐生は6月の日本学生個人選手権で2度目の10秒01をマーク。いよいよアベレージが10秒0台に近づいたと感じた土江コーチは、さらに地力をつけるために、冬場にユニークなトレーニングを課すことを決めた。 体幹を徹底的に鍛えるために、ハンマー投げの五輪金メダリスト・室伏広治氏に桐生が師事したのはよく知られているが、もうひとつ、土江コーチは「ボクシングのトレーニングもじっくりやりました」と明
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