アジャイル宣言の話の続きです。「アジャイル宣言の背後にある原則」の何が自分の心の中で消化できていない部分を書きます。 以下、ソフトウェア開発者を一般化したように書きますが、言うまでもなく世の中には多様な開発者がいます。簡単に一般化できるものではないことは理解しています。ただ、ある一定の傾向があると思っているだけです。いちいち例外もあります、とは断りませんが、例外があるのは当然です。 さて、ある種の人たちには、開発者は顧客視点が欠けている、という題目が信じられています。 これは必ずしも真実とは異なります。 ソフトウェア開発の過程で技術的好奇心が顧客視点を上回る場面があるのは否定しません。使う人の気持ちより作る楽しさに目を奪われることがあるのも否定しません。しかし純粋に技術的好奇心だけで開発が終始するプロジェクトは、ソフトウェア開発としては稀です。利用者がいる前提で作るソフトウェアで、使う人の