今回は、レッシグが提唱している行為の4つの制約原理について簡単に見てみます。具体的には、法、社会規範、市場、アーキテクチャです。 提唱者のレッシグは憲法学者です。彼の基本的な発想は、多くの法律実務家と同様に古典的な「自由」を重視していると考えられます。レッシグの主張はコントロールの及ばないと思われたサイバー空間からコントロールの及んだサイバー空間への変化に対する問題意識に基づくものであり、後者における自由の在り方を模索したものといえます。他人に管理されていくサイバー空間の中でもう一度自由を再生することが彼の問題関心ということです。 そして、彼が特に関心を寄せるコントロールの手段が「コード」=ソフトウェア+ハードウェア=アーキテクチャです。彼は法と同列の規制手段として「コード」を持ち出します。「コード」は物理環境ですが、法と同様に必ず誰かが何らかの意図や価値観をもって構築したものです。そこで
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