2020年11月19日のブックマーク (1件)

  • ミレニアム前後のセレナーデ - 想像は終わらない

    シーブリーズを首もとにふりかけた女の子が、あぶらとり紙で頬についた98年を拭き取った。クラスで目立つグループに入っていた生徒は、だいたい「よーじや」を使っていて、1、2年前まで愛用していた白いルーズソックスの代わりに、シュッとしたラルフのハイソックスを履いていた。 売れている音楽を悪だと勘違いしていたあの頃の私は、借りてきたアイデンティティにならって3、4番手がイケてるのだと信じて疑わず、シーブリーズでもギャツビーでもなくGymを選んで、暇さえあればプシュープシューとノズルを押していた。 どうしようもなく息苦しくて、嫌なことばかりだった毎日。それでも笑ったり笑われたり、騙したり騙されたりしながら、窓の外を眺めて6時間目が終わるのを待った。 行ってもいいコンビニと行ってはいけないコンビニを見分けるのがあの頃を生き残るコツで、何も知らないうちは誤って魔窟へと足を踏み入れてしまい、入り口付近を占

    ミレニアム前後のセレナーデ - 想像は終わらない
    kozikokozirou
    kozikokozirou 2020/11/19
    確かにあの頃から大人になるまで、良きも悪きも受け入れて、憎みながら懐かしむ感性がストレートに響いた。私なぞ未だに出来てない事だけど、高岡さんの文章を読むと、不思議な納得を感じる。戻りたくはねぇよなw