人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルを家族に処分されたことに激高し、自宅に放火したとして現住建造物等放火の罪に問われた住所不定、会社員、高部義文被告(30)の裁判員裁判の初公判が24日、神戸地裁姫路支部(森浩史裁判長)で開かれた。高部被告は起訴状の内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で、高部被告がプラモデルの箱200〜300個を部屋の天井近くまで積み上げていたことを説明。 この一部を家族に処分されたことから激高し、「ガンダムのプラモデルは人生をともにする相棒のような存在。捨てられるくらいなら一緒に焼け死のうと考えた」などと指摘した。 起訴状によると、高部被告はプラモデルを処分されて自暴自棄になり、平成21年8月9日午後2時10分ごろ、当時住んでいた兵庫県加西市の2階建て木造住宅に放火し、約220平方メートルを全焼させたとしている。母親は逃げて無事だった。