DVDのジャケットと解説の「エロティック+SF+ホラー」「アジア版『スピーシーズ』」という宣伝文句に惹かれて満を持して鑑賞した。タイの仏教的な世界観を背景にした因果応報のホラーかと思ったが、序盤からどうも様子がおかしい。あまりにバカバカしすぎる。中盤にきてやっとコメディ映画だということに気がついた。わかりやすく言うと「霊幻道士」と「ゴーストバスターズ」を合わせたような作品。途中には「MIB」を思い出させるシーンもあったりする。他にも気づかなかったパロディがありそう。 明らかにB級映画なのだが、意外と中途半端にならずに突き抜けたバカバカしさがあり、展開もスピーディで悪くはない。タイ映画のいい意味での脳天気さが出た作品と言える。そういえば同じタイ映画の「609」も、ある意味では物悲しいホラー映画なのに「エクソシスト」などのパロディもあり、突き抜けたバカバカしさも同居していた。 80年代の香港コ