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ブックマーク / knightliberty.hatenablog.com (2)

  • 金錢蔑視といふ僞善の告發――ジョージ秋山『銭ゲバ』 - ラディカルな経済学

    少年時代、極貧のため母に死なれた蒲郡風太郎(がまごほり・ふうたらう)は金錢に強い執着を抱く。長ずるにつれ手段を選ばぬやり口で巨額の富を蓄へ、金の力で政界進出まで果たすが、悲劇的な最期を迎へる。 ジョージ秋山のマンガ『銭ゲバ』(幻冬舎文庫、全2卷)の中身を一言で言ふとかうなる。これだけだと、以前NHKで放送されたドラマ『ハゲタカ』のやうな、よくある見當外れな反資主義のアジテーションにしか見えないかもしれない。だがさうではない。ぜひ一讀を勸めたい傑作だ。 銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4) 作者: ジョージ秋山出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/10メディア: 文庫購入: 25人 クリック: 381回この商品を含むブログ (92件) を見る この物語は一見、自由な市場經濟を糺彈してゐるやうだが、讀むにつれ、さうでないことがわかる。たとへば、主人公の「銭ゲバ」こと風太郎が金を手

    金錢蔑視といふ僞善の告發――ジョージ秋山『銭ゲバ』 - ラディカルな経済学
  • 無縁社会は惡くない――島田裕巳『人はひとりで死ぬ』 - ラディカルな経済学

    地域や家族の人間關係が稀薄になり、孤獨死が増える「無縁社會」が社會問題として取りざたされてゐる。菅直人總理は對策を檢討するため、反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠内閣府參與ら有識者による特命チームを設置するやう指示したといふ。 しかし無縁社會とは當に歎かはしい現象なのか。孤獨のうちに息をひきとることはそれほど忌むべき死のあり方なのか。宗教學者の島田裕巳は著書『人はひとりで死ぬ――「無縁社会」を生きるために』(NHK出版新書、2011年)で、無縁社會を全否定する風潮に異を唱へる。キーワードは「自由」だ。 人はひとりで死ぬ―「無縁社会」を生きるために (NHK出版新書 338) 作者: 島田裕巳出版社/メーカー: 日放送出版協会発売日: 2011/01/06メディア: 新書購入: 7人 クリック: 109回この商品を含むブログ (20件) を見る 無縁社會の對極は「有縁社會」であり、その代

    無縁社会は惡くない――島田裕巳『人はひとりで死ぬ』 - ラディカルな経済学
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