橘さんの本は以前にも一冊読みました。 sohujojo.hatenablog.com 今度の本も前に読んだ本同様に週刊プレーボーイ誌に連載されたコラムをまとめたものということですが、年代は前のより少し昔のもののようです。 前の本でも感じたことですが、週刊プレーボーイ誌という発表媒体はおそらくあまり政治経済や文化的な議論には縁の無い読者が多いという想定で書かれているようで、一般常識的な見解とは少し違った見方というものを、あえて意識的に取り上げて展開されているように感じます。 まあ、言ってみれば無垢な青少年に少し毒のある論議を見せようとしているかのようなテクニックでしょうか。 そういったものは私らのようなひね放題にひねた老人にはちょっと物足りないものに見えてしまうのは仕方がないことでしょうが、著者の想定外の読者であるということであきらめましょう。 先に読んだ本と同様に、本書も週刊誌連載のコラム