将棋の女流棋士(じょりゅうきし)は、女性の棋士である。日本の将棋界では、「プロ棋士の制度(男女の区別なし)」と「女流棋士の制度(女性のみ)」という2つのプロ制度が併存しており[1] [注釈 1]、狭義(制度上)の「女流棋士」は後者を指す。 女流棋士には、日本将棋連盟所属の者、日本女子プロ将棋協会 (LPSA) 所属の者、いずれにも所属していない者(フリー女流棋士)がいる。 ����U 女流棋士制度成立の経緯 1960年代の女性教室の開催や女流名人戦(現在の女流アマ名人戦)の創設などを踏まえて、その当時の日本将棋連盟副会長であった大山康晴は、かねてより女流棋士の存在によって普及面を充実させるという考えのもとで女流棋士制度の確立を強く提唱し[4]、当初は反対も多かったが[5]、その後大山や原田泰夫などの尽力で、1974年、連盟棋士会における満場一致の決議により、女流棋士制度が正式に発足した[5
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