行橋市教委は、竹並下ノ原遺跡(行橋市南泉)の調査結果を発表した。遺跡中央部の「ヒメコ塚古墳」=写真=は、古墳時代後期(6世紀後半)に築造された直径30メートル、高さ4・4メートルの円墳であることがわかった。 東九州自動車道の建設工事に伴い、昨年7月から約1・4万平方メートルを発掘した。ヒメコ塚古墳の石室は全長9・9メートルで、うち遺体を安置した玄室は長さ3・2メートル、横2・3メートル、高さ3メートル。石室は大型の石を組み上げて造られていた。出土した須恵器の形状などから古墳時代後期と判断した。 隣接地では、弥生前期(紀元前3世紀)の竪穴住居跡も出土した。市教委は「古墳時代にかけて有力者の存在がうかがえる」としている。問い合わせは市教委文化課(0930・25・1111)。