土砂やコンクリートなどの運搬に使う一輪の手押し車を「ねこ車」というが、この「ねこ」とは何のことなのか由来が知りたい。 『日本民俗大辞典 下』p301のネコグルマの項目に 「特に瀬戸内地域では、山道のような狭い所で物を運搬する際に使われ、この車輪のきしむ音が猫の鳴き声に似ているために、ネコとかネコグルマと呼ばれている。」とあります。 また、『定本柳田国男集 22』p74に 「猫車は近世支那から輸入した一輪車のことで、どんな幅の狭い田の中の路でもあるくから便利なものだが、我々はそのきいきいと細く軋る音を形容して、こんな変わった名を付けて居たのである。」と記載されています。