金曜日のニューヨーク市場は息苦しかった。 PPIに引き続きやはり、というべきか、CPIも予想を上回る上昇、米国債金利もじわじわ上がっている。金利が上がるということは債券の価値は下がりますので、ここで何度も申し上げました担保価値の下落を生んでいることになります。いま考えられるシナリオの中でこれが一番いやらしい。 下がり始めたら対策がないんですよ、実際。まあ、アメリカ政府が介入して買い捲る、なんてことも技術的にはできますけどね、体質的に無理ですね。それに市場規模が大きすぎること、毎月毎月大量に借り換えているので発行をとめられないことなとなどなど、「そもそも論」で危ない代物なんですね。 それがアメリカという国の信用枠でなんとか持っていた。そして、何より基軸通貨なもんで、アメリカが借金して消費したものが日本とか中国に集中してお金が集まり、それで国債を買うのでうまくバランスしていたのが、実際ここ5年