「閏年(うるうどし)」は4年に一度ありますが「閏月(うるうづき)」というものがあるのをご存知でしょうか? 松尾芭蕉の「正月も 美濃と近江や 閏月」という俳句にも詠まれていますので、見聞きしたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。 「閏月」は現在の新暦(太陽暦)になってからは存在しませんが、旧暦のときは何年かに一度、存在していました。 今回は「閏月」の意味や置き方の規則、2033年問題などについてできるだけ簡単にわかりやすく解説します。 旧暦と新暦とは? まず、旧暦と新暦とはどういうものでしょうか? 「旧暦(きゅうれき)」とは、明治5年(1872年)まで使われていた新暦になる前の暦のことで「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」のことをいい、具体的には旧暦の一番最後に使われていた「天保暦(てんぽうれき)」のことをいいます。 「太陰太陽暦」は月の満ち欠けを基準としていますが、季節とずれ