エッジがその周囲の明暗や色に広範囲に渡って多大な影響を及ぼす錯視があります。古典的なものではクレイク・オブライエン・コーンスィート錯視と呼ばれるものが有名です。最近では高島翠氏による墨絵効果、また色についてはB. Pinna氏らによる水彩錯視などがあります。 これらの錯視のエッジの形状とは違った新しいタイプのエッジによる明暗の錯視を作りました。なおそれを作るにあたっては、複雑な画像からでも自動的にほぼ瞬時に錯視を起こすエッジを生成する数学的なアルゴリズムを考案し、それに基づくコンピュータ・ソフトも作成しました。この新しいタイプのエッジを使うと、複雑なデザインでも非常に良い錯視効果を出すことが可能です。その実施例の一つが次のものです。