【ソウル=名村隆寛】韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)で、韓国政府によって進められていた災害用などの避難施設の建設計画が、中止となったことが分かった。KBSテレビなど韓国メディアは4日、「計画は事実上、白紙化された」と報じた。来年度関連予算の計上もしない方針という。 韓国は、竹島に灯台のほかヘリポート、接岸施設などをすでに建設しているが、1日に開かれた閣僚会議で尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が「日本との外交摩擦を避けるべきだ」との意見を述べ、建設中止が決まったという。 朴槿恵(パク・クネ)大統領は「韓日国交正常化50周年の節目となる年をよい年とするように」と述べていた。対日関係改善を意識し、日本世論の刺激を避ける判断をしたとみられる。 一方、ソウル新聞(5日付早版)は「波紋が予想される」と報じた。日本側の領有権主張に対抗して進められてきた建設計画の中止に、韓国世論が反発する可能性もあ