保育園に入れない子どもの大半が「待機児童」から除外されている理由 「待機児童数ゼロ」なのに、実際には保育園に入れない子ども達がたくさんいます。 この「待機児童数」は、厚生労働省が1995年から調査集計を始めたものです。ところが厚生労働省は、年々増加の一途をたどる「待機児童数」の定義を、2001年の調査から変更したのです。 主な変更内容は、それまで「待機児童数」に含めていた次の要件を除外した点です。 自治体が「30分以内」は通園可能として「入園可」の判断をする基準がありますが、職場が自宅をはさんで保育園と反対方向にある場合は、自宅から保育園の送迎だけで片道1時間かかってしまいます。そこから更に反対方向の職場への通勤時間がかかります。実際には片道1時間半~2時間以上かかってしまうわけです。 しかし、自宅と保育園の移動時間を一律「30分」のみで判断するため、実際の事情は考慮されません。 このよう