※ この内容は以下の記事の続きです。 maruneko-cannot-sleep.hatenablog.jp 夏のひこうき雲 バンドのリーダーはドラム君だった。 彼は人格者で顔が広くて、同年代から社会人までたくさんの人脈を持っていた。 彼のコネで、僕たちは小さなライブハウスでライブをさせてもらえることになった。 もちろん、何組か演奏するうちの1バンドに過ぎない。 演奏時間も10分だった。 けれども僕たちは嬉しくて、土日はもとより、平日も練習場で準備をした。 ドラム君が自分の家の納屋を改装して一室作ってくれていたので、練習は毎日でもできたのだ。 ミミコの気合の入れ方はかなりのもので、練習後も汗びっしょりになっていた。 空調設備がなかったのもある。 相変わらず僕たちは毎晩電話をし、ライブに向けての話し合いから、ミミコの髪型、クラスメートで付き合っている人たちの話、最近聴いたCDの話をした。 ま