緩和ケア医が,普段考えること、感動すること 心の映像を残してみます。 引用、改変、参照 全てご自由に。 Since December 24th, 2009 (「彼」の写真は本人にもきちんとお話ししています。個人が特定できない配慮をすることを約束しました) 僕が「彼」の話を書くかどうか、今でも迷っています。「彼」の毎日の生活を想像すると、正直とてもやりきれない気持ちになります。そして、医療の担い手である医師として何ができるのか、目に見えない大きな存在が僕を試しているような気がするからです。そして、医療しかできない自分は何もできないと無力感に苛まれるのです。「彼」の援助がしたいと思っても何から手をつけたらよいのか分からない。そんな敗北感に支配されるからです。でも、「彼」に無関心になることはできない、自分は援助したいから援助しているんだと自分の欲望に素直に、一度「彼」を皆さんに紹介したいと思いま