米東部ボストンで15日、伝統あるボストン・マラソンのゴール付近で起きた爆発は、参加者や住民に大きな衝撃を与えた。世界中からランナーが集まる大イベントが一転して惨劇となり、多くの米国市民や現地の日本人には、2001年の米同時多発テロを想起させた。 「テロか?」。在住するニューヨークからマラソンに参加した日本人ランナー、河本健一さん(46)は、こう声を震わせた。 爆発が起きたのは午後3時ごろ。河本さんは、2時間ほど前に完走し、近くのレストランで食事をしていた最中だった。爆発音は聞こえなかったが、サイレンが鳴り響き、店外が急にバタバタとし始めた。 爆発を知ったのは、ゴールが遅れた友人の日本人ランナーからあった「爆発があったようだ」との連絡だった。 15日は、独立戦争が始まった日を記念した「ペイトリオッツ・デイ(愛国者の日)」で、ボストンのあるマサチューセッツ州では祝日とされている。マラソン応援な