先日、インキュベーションキャンプと言うスタートアップ向けのイベントでのクローズドパーティで講演した時、ひとつ気付いたことがありました。それは「名刺交換の弊害」です。 名刺交換は言うまでもなく日本のビジネスシーンでは欠かせない儀式です。そこでの差し出し方、受け取り方、そこで交わされるやりとり内容はビジネスパーソン同士の出会いのプロセスとして非常に重要視されています。でも、その前提としては「会社 対 会社」の「肩書きと地位」を「形式的に交換」し、「その後の取引に活用」するという暗黙の合意があります。 ただ、そこには大きな見落としが有ります。なぜならスタートアップの場合は「会社対会社」ではなく、あくまで「個人対個人」の出会いで有り、「肩書きや地位」ではなく「その人のパッションやミッション」が大切で有り、「その後」ではなく「その瞬間」からディールが始まっているのですから。 ですから、"名刺交換と言