ブランディングデザイナーの西澤明洋氏が聞き手となり、クリエーターの創造的思考や行動を公開インタビューで探る「クリエイティブのABC」(企画協力は青山ブックセンター)。今回の相手は、クライアントの課題解決に向け、これまでの広告手法とは異なるやり方を実践する「コミュニケーション・デザイン」を提唱している電通の岸勇希氏。 西澤:トヨタ自動車の「アクア」や「ミライ」など、さまざまな企業の広告戦略を手がけている電通のエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター、岸勇希さんは「コミュニケーション・デザイン」と呼ぶ手法を提唱し、実践されています。この言葉についてはまだ聞き慣れない方も多いと思います。 「広告だけに固執しては課題の解決にならない」 岸勇希氏 きしゆうき:電通CDCエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター。1977年、名古屋市生まれ。東海大学海洋学部水産学科卒業。早稲田大学大学院国際情報