神原弥奈子: ツイッターからも質問がきています。「雑誌は広告が収入源ということから逃れられないのでしょうか?」 田端信太郎: 雑誌をどう定義するかですよね。『週刊金曜日』が雑誌なら、これには広告はほとんど入っていないので、別に逃れられないことはないと思います。雑誌は結局形態でしかなくて、読者の読む動機が何なのかということだと思うんです。 例えば、株に興味があって投資する銘柄を探しているから経済誌を読みたいという人もいます。でもファッション誌やライフスタイル誌は、何となく面白いもの、おしゃれなものなど漠然とある欲求に関して、セレンディピティな形での出会いの場を提供することが本質的な意味だと思っています。 だとすれば、広告が入っていることは決してネガティブなことではないんです。雑誌にもいろいろな形があるので、それを一つに括ることに無理があるんじゃないでしょうか。 ここで、電子書籍の分類を4つに