私は2023年8月に日本百名山を達成した。スタンプラリー的百名山には賛否両論あることは承知しているが、やはりいい山が多く、次に登る山を選ぶ基準としてはとても有用である。ただし、この百名山は必ずしも景色がいいわけではない。なにをもっていい山としているのだろうか。 スタンプラリー的百名山の極みであるバッジ集めだがこれはこれで楽しかった 日本百名山は、深田久弥という小説家が1964年に出版した随筆集に基づいて決まっている。個人が設定しているという点で、「日本の滝百選」や「日本百景」などとは異なり、私的な選出となる。(花の百名山など、山に関する百選は私的な選出が多いという側面もあるが)。そのため、深田久弥がなにをもっていい山としたかを知れば、百名山の基準を知ることができる。 日本百名山(新潮文庫) 作者:深田 久弥 新潮社 Amazon 深田久弥は、日本百名山の選定基準について、1961年(昭和3