超高齢社会の到来など、医療やヘルスケア業界の課題は多く、こうした課題の解決や新サービス、新ビジネスなど、新たな価値を生み出すためにこの業界でもITの活用が必須になってきている。こうした中、医師でありながらIT活用の重要性に早くから気づき、実際に起業し、医師限定のソーシャルネットワークサービス「MedPeer(メドピア)」を運営しているメドピアの代表取締役社長である石見陽氏に、起業にいたる思いや今後のビジネスについて話を聞いた。メドピアは、11月4日、5日の2日間、医療・ヘルステックのグローバルカンファレンス「Health 2.0」を日本で初めて開催する。 「医師の社会貢献」という命題 --初めに、医師を経て起業したきっかけや、起業にかけた思いについて聞かせてください。 石見氏:起業したのは医師になって5年目である2004年12月でした。ただ、当時は何か強い覚悟をもって起業したというわけでは