今回は、前回取り上げたSendmailに代表されるMTA(メール配送エージェント、メールサーバ)とサーバ内に同居させることの多い、DNSのセキュリティ設定について紹介させていただく。紹介するDNSは最もシェアが高いと思われるBIND(Berkeley Internet Name Domain)である。 DNSのバナー情報はいつ表示されるのか まずは、本連載ではお決まりの(?)バナー情報から紹介しよう。 BINDの場合では、接続が確立したときやコマンドを実行したときにバナーが表示されるのではなく、発行したクエリーの応答の中にBINDのバージョンが表示される。以下は、「dig」コマンドを用いてバージョン取得を行った結果の例である。 【digの実行結果】 ; <<>> DiG 9.2.4 <<>> @xxx.xxx.xxx.xxx version.bind chaos txt ; (1 serv