日本企業においてこれまでマーケティングオートメーション(MA)はソフトウェア開発やコンサルティング、製造業といったB2B企業を中心に使われてきましたが、より幅広い業種においても活用されるようになっています。B2Cの領域であっても、不動産業や金融業、教育サービスなど単価が高く検討期間の長い商材を扱う企業においては、成約の確度を高めるためにMAが大きな役割を担うことができるからです。 しかし、MAのユーザー層が広がる一方で、十分に活用できない企業もまた多くなっています。試行錯誤を重ねても導入の効果がなかなか表れないだけでなく、中には目的を見失ったまま、せっかく導入したMAを全く利用せず放置してしまっている企業さえあるようなのです。 一体なぜそうなってしまうのか。失敗にはそれぞれ個別の理由もありますが、よくある負けパターンの1つが、マーケティングの活動方針を決める際に、いきなり大きな絵を描いてし