何者 読んでしまいました、『何者』。 「読んでしまった」としか言いようのないこの読後感をどうにかしたくて、キーを打っています。心の中のもやもやを吐き出してしまわないと怖くて夜眠れないんじゃないだろうか。正直「読んでほしい」と言ってきた友人に文句を言いたい。でも、彼女は私がこうなるとわかっていて読ませたかったのだろう。 この本を手にとるきっかけは実にたくさんあると思う。直木賞受賞小説である、『桐島、部活やめるってよ』の原作者の最新作である、新進気鋭の若手作家が大胆に現代の若者の感性を描いている、就活中の身としてテーマが気になった、などなど。しかし本当に注意してほしいのだけど、この本はR18指定どころか、R28指定しておいた方がいいんじゃないかというレベルの殺傷力を持っている。いや、別に18歳以下は読んでいいんだけど、とにかく現在20代の私たちが読むと、とてつもない恐怖に襲われること間違いなし
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