1 「法は倫理の最低限度」という法諺があります。 本稿では、「誰を著者とすべきか」という問題について、企業の研究論文を題材に、 著作権と研究者倫理におけるオーサーシップ、より大きくいえば、組織と個人、法と倫 理の関係を考えてみたいと思います。 2 弁護士というのは基本的に個人の名前で仕事をする職業ですが、会社では、複数人が 組織として仕事をするのが通常だと思います。 では、組織で行った仕事において、個人の貢献はどのように評価され、クレジット表 記されるべきでしょうか。 以下の【設例】で考えてみましょう。 A・B・Cの3名からなる某社の研究開発チーム 研究責任者はAで、B・Cはその部下(研究員) 同チームでは、某研究について、着想から予算どり、他部署との折衝等も含めAの主導のもとに、仮説・実験を繰り返し、多くのデータを収集してきた 今般、一定の知見を得たので、その成果を研究論文にまとめて専門
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